蔵書家たちの黄昏

反町茂雄の主題による変奏曲

[202] 古代の蔵書家 ギリシア

〔2〕ギリシア時代

 

 

 

 

 

 

Ⅰ 黎明期

 


 ◇ ペイシストラトス Peisistratos 6C BC – 527 BC
 紀元前六世紀のアテネの僭主
 
 ◇ ポリュクラテース Polycrates 在位 538 BC – BC 522
 紀元前六世紀のサモスの僭主

 

 この2人が文庫を作った旨の記述がアテナイオスにあるが、F・G・ケニオンは神話の範囲を出ないだろうと懐疑的である。
 そうは言っても、ペイシストラトスの蒐集には随分逸話が多い。それまで口承で伝えられていたホメロスを最初に編纂し、「イリアス」「オデュッセイア」の最古の版が作られたのが外ならぬ彼の宮廷であったというもの(これはさしずめ中国で例えると河簡献王が四書五経の最古の版を作ったのに比肩する功績だろう)、また古代ローマのアウルス・ゲリウスによればギリシアで最初に書を集め公開図書館を作ったのが彼だという話もあった。これはのちペルシア戦役の折にクセルクセスによって持ち帰られたが、セレウコス朝の初代が再びギリシアへ戻したという(但し和田万吉はこの件を全く信用していない)。
 ポリュクラテスの方も、宮殿の文庫へ学者たちを招待して研究に便宜を図った、あるいはアナクレオンを招き文芸を奨励したなどという伝説が残る。

 

 

 

 

Ⅱ 西洋版「蒐集のはじめ」

 

 

◇ エウリピデス Euripides 480 BC – 406 BC
 よく「最初の蔵書家」とされるのが三大悲劇詩人の末尾を飾るこの人。上の二人には多少の疑義があり、蔵書家として確実なのはエウリピデスからとなる。西洋の蔵書史における位置づけは、日本でいえばさだめし石上宅嗣にあたる。
 管理人は、ニーチェにアイスキュロスと比べられて糞味噌に貶されてたイメージが強くて、よく考えたら未だに一冊も持ってないが、古代社会における作品の流通量は有数であったらしく、エジプトで発見されたパピルス断片数ではホメロス、デモステネスなどに続き四位である。

 

 


◇ エウテュデモス Euthydemus 5C BC
 プラトンによる有名な対話篇「ソクラテスの対話」にも彼の名前は残っている。しかしソフィストの常で本人の著作は残らない。クセノフォンによると、最高の詩人や哲学者たちの作品のコレクションを持っていたという。

 

 


◇ エウクレイデス Eucleides 5C BC-
 アテネの政治家・裁判官。後の紀元前三世紀にムセイオンで活躍した幾何学者とは別人である。その蔵書に関してはやはりアテナイオスによる言及がある。

 

 

 

 上記三人はいずれも文学関係中心の蔵書内容だといわれている。
 ここで西欧世界最初の三人としてエウリピデス、エウテュデモス、エウクレイデスの三人を並べたのは、実はケニオン卿によるセレクトを踏襲したに過ぎないのだが、一方、旧ソ連のデレヴィッキーは、エウテュデモス、エウクレイデス、キプロスのニコクラテス(nicocrates of cyprus)、クセノフォン(Xenophōn 430–354 BC)の四人を挙げていた。これらは規模・内容共に当時有数の文庫を有していたという。とりわけクセノフォンはホメロスをはじめとする詩作品の他に自ら多大の出費と努力で医学、彫刻、幾何学、物理学の著作も集めていたとの事である。
 この時期で他に聞こえた名前として、有名な修辞学者のイソクラテスをあげて置く

 

 

 

 

Ⅲ 転機

 

 


◇ アリストテレス Aristotle 384 BC – 322 BC

 一説に700冊とも言われる。ギリシアを代表する蔵書家。自身の蔵書をリュケイオンに設置して観覧に供した。
 ケニオンはエウリピデスとエウテュデモスの蒐集はせいぜい数十巻程度と推測しているが、アリストテレスの蒐集に関しては、ギリシア世界において口承から読書へと習慣を変えたとし、ムセイオンのアレクサンドリア図書館設立もこの流れに置き、高く評価している。
 ギリシアでは元来、文学・哲学共に「書かれたテクスト」は副次的なものであり、口承や対話のような「発される声」においてこそ本来存在するべき場を持つという伝統がある。事実、口承文化で育ったプラトンも「パイドロス」では「文字は記憶の手掛かりに過ぎず真の知恵ではない」と説いていた。
 そのギリシアで異例の蔵書を所持していたアリストテレスは、西洋世界において「読むこと」「書くこと」が主体となる道を切り開いたといえる。残された彼自身の著述も形式は(話された)講義録ではあるものの、その内容はむしろ「読むためのテクスト」を強く指向している。
 彼の蔵書は死後、高弟のテオプラストステスのもとへ行き、そこでテオプラストスやメノンなど学派のものが加わり、これらはネレウスに遺贈された。それをテオスのアペリコンが購入し秘蔵したが、スッラによる征服で没収されローマへゆく。のち息子が競売にかけて散逸したという。 これはストラボンによる説で、一方アテナイオスの説によれば、ネレウスに遺贈された書は、プトレマイオス2世が購入してムセイオンに入ったという。こちらも最後は戦禍で消失している。

 

 

 

◇ ラレンシス larensis
 紀元四世紀のギリシアで最大の個人文庫を持っていたのがこのラレンシスである。その整理、分類は非常によく行き届いていたとされている。

 

 

 

◇ ネレウス Neleus
 上のアリストテレスの話の続き。アリストテレスの蔵書をテオプラストスから受けたのがネレウスである。テオプラストスはリュケイオン学頭として蔵書を継承したので個人の物か疑わしい。彼は何故か三代学頭のストラトンには渡さず整理編纂を望んだネレウスに譲る。この時には蓄積されたリュケイオン蔵書なのでパピルス一万巻にも膨らんでいた。ネレウスという人物についてはよく分からない。これ以外の文脈でお目にかからない人だからである。

 

 

 

 他にはヘラクリアの僭主クリアクス(Clearchus -BC353)が紀元前364年にピスニアに図書館を建てたという話がある。

 

 

 

 

Ⅳ 末期

 

 


◇ テオスのアペリコン Apellicon of Teos ?- 84 BC 
 蒐集家もこのあたりになって来ると、単にたくさん本を集めるだけではなく、もう立派な稀書コレクターと言っても良い。アペリコンは色んなところで名前の出てくる人で、末期のギリシア都市国家を代表する蔵書家である。もう紀元前一世紀の人なので、活躍したのは次次頁のローマ盛時と同じ頃だ。
 彼はアテネの富豪であり、軍人であり、哲学者であった、というから今の人にはかなりイメージが掴みにくいかもしれない、軍人としては、デロス島の司令官だった時に敗北を喫して捕虜となっている。
 コレクションでは、「イリアス」の相当に古い版を所有していたという逸話がある。また単に大金を費やすのみならず、アテネをはじめとする都市国家の公文書を盗むようなクレイジーな面さえあった。
 なかでも有名なのは、ぺルガモン図書館の集書の目をかいくぐってアリストテレスの原稿や蔵書を取得したことであろう。上記のネレウスは地下の穴倉へ蔵書を隠し、子孫が200年間秘蔵し続けてきたが、アペリコンはこれを買い取った。
 彼はアテネの邸宅で、破損したアリストテレスの原稿を「校勘」して世に問うのだが、移し替えらえたこの新しい写本は間違いだらけで大変に評判が悪かった。後に彼のアリストテレスコレクションはローマのスッラによる征服時に全文庫ごと没収される。これらはローマへ移され、蔵書家のテュラユニオンが検分に入ったが、それはまた後の話。
 アペリコン自身は書庫に隠れていたところを発見されて殺害されている。

 

 

 

 

 

 

 

 


 ギリシア人は粘土板を使用しなかったし、パピルスや獣皮は湿気の多いギリシアの風土ではエジプトのように保存されなかったので、文書庫の著名な発掘例はあまり見られない。紀元前4世紀以前のギリシャ語パピルスは現存しない。原本はほぼ消失しており、現在読むことのできる古典は、何度も移し替えられてローマ期や修道院を経て伝わったものである。明確な証拠がないのでケニオンはギリシア期における蔵書の規模に関しては総じて懐疑的である。
 しかし彼も言うように、アリストファネスはアイスキュロスやエウリピデスの作品について上演に接しただけでは得られない一語一語の知識を持っているし、ピポクラテス派の医学書は諸本の流布によってのみその知識は広く社会のものとなることができたわけで、蔵書自体が広く存在したことは間違いない。アゴラ市で本が売られていた事実は紀元前四世紀のソクラテスの言葉にもある。
 その他、プラトン、ヘロドトス、トゥキディディスにも個人蔵書があったとされている。(ゴットフリート・ロストはソクラテスにさえ個人文庫を想定している)
 ここで興味深いのはプラトンであろう。エルマー・ジョンソンによると、プラトンの文庫は、タレンツムのフィロラオス(philolaus of tarentum)から購入したものと、シラキュースのギリシア植民地で購入したものから成っていて、彼がスペウシッポスのために残した書のいくらかは後にアリストテレスが購入したと考えられている。
 他にデモステネスも小さな文庫を持っていて、多くは自ら手書きで写したものだったそうである。

 

 

 

 現在書物がビブリオと呼ばれているのは、ギリシア・エジプト間の交易にフェニキアが介在していたからである。中継港だったフェニキアのビブロスにちなんで、パピルスをビブロスと呼び、その結果、書物がビブリオと名付けられる事になった
 ギリシアはフェニキアからはエジプト製パピルスのみならず、文字(アルファベット)すら取り入れている。フェニキアの影響を受ける前のミケーネ文明では粘土板に線状B文字で刻んでいた。しかし前頁で触れたようにそれらは商業目録などが中心で文学作品はない。

 

 

 

 ギリシアではパピルスのほかに革製、木製、石製の書字板も使用していた。石製はともかく後の二つもパピルス同様に寿命は短い。

 

 

 

 古代の本にはヴィジュアルがないと思うのは大間違いである。アナクサゴラスは初めて絵入りの著書を出したし、アリストテレスもイリアスの豪華本を出版した。

 

 

 

 日本の学校で教えているギリシアの歴史はぺロポンネス戦争あたりまでだが、この地が文明の最先端であることはすぐには終わらない。アテネひとつを例にとっても、ヘレニズム期にはプトレマイオス朝の王たちがプトレマイオンという図書館を作っていたし、ローマ属州となった後にもハドリアヌス帝がハドリアヌス図書館を作っていた。紀元前48年にムセイオンがローマに焼かれた際は出版文化の中心はまた一時アテネに移っている

 

 

 

 プラトンからアリストテレスに至る時期こそが、書物の面ではギリシアにとって分水嶺であろう。そもそもプラトンがギリシア社会にとって従来自明であった筈のことをわざわざ「パイドロス」で言わねばならなかったのは、この当時のギリシア社会の風潮として「読むこと」「書くこと」への傾斜が顕著になっていた状況を伺わせるからだ。

 

 

 

 

 アリストテレスのリュケイオンは本だけを集めていたのではない。「動物誌」にみられる精細な観察から、この地は諸方より集められた動植物によってミュージアムの体を成していたことが推測されている。大英博物館のコレクションの核となったハンス・スローン卿の「驚異の部屋」がそうであったように、蔵書も含めた総合的な博物館だったとみるのが至当であろう。

 

 

 

 ある歴史上重要な人物が登場する前に、それに先立ってその特質を先取りしていた人物が存在するケースがある。例えばヒトラーならカール・ルエガーやロイド・ジョージがそれにあたり、ナポレオンであればサン・ジュストがそうであろう。次世紀のアレクサンドリア図書館の場合は基本思想や方法論の点でアリストテレスの集書こそがまさにそのような存在である。

 

 

 

 

 

 

 

総目次
 
まずお読みください

◇主題  反町茂雄によるテーマ
反町茂雄による主題1 反町茂雄による主題2 反町茂雄による主題3 反町茂雄による主題4

◇主題補正 鏡像フーガ
鏡像フーガ 蒐集のはじめ 大名たち 江戸の蔵書家 蔵書家たちが交流を始める 明治大正期の蔵書家 外人たち 岩崎2家の問題 財閥が蒐集家を蒐集する 昭和期の蔵書家 公家の蔵書 すべては図書館の中へ 
§川瀬一馬による主題 §国宝古典籍所蔵者変遷リスト §百姓の蔵書
 

◇第一変奏 グロリエ,ド・トゥー,マザラン,コルベール
《欧州大陸の蔵書家たち》
近世欧州の蔵書史のためのトルソhya

◇第二変奏 三代ロクスバラ公、二代スペンサー伯,ヒーバー
《英国の蔵書家たち》

◇第三変奏 ブラウンシュヴァイク, ヴィッテルスバッハ
《ドイツ領邦諸侯の宮廷図書館》

フランス イギリス ドイツ  イタリア
16世紀 16世紀 16世紀 16世紀  16世紀概観
17世紀 17世紀 17世紀 17世紀  17世紀概観
18世紀 18世紀 18世紀 18世紀  18世紀概観
19世紀 19世紀 19世紀 19世紀  19世紀概観
20世紀 20世紀 20世紀 20世紀  20世紀概観
仏概史  英概史  独概史  伊概史

◇第四変奏 瞿紹基、楊以増、丁兄弟、陸心源
《清末の四大蔵書家》
夏・殷・周・春秋・戦国・秦・前漢・新・後漢 三国・晋・五胡十六国・南北朝 隋・唐・五代十国 宋・金・元   中華・中共    

◇第五変奏 モルガン,ハンチントン,フォルジャー
《20世紀アメリカの蔵書家たち》
アメリカ蔵書史のためのトルソ
 
◇第六変奏
《古代の蔵書家たち》
オリエント ギリシア ヘレニズム ローマ

◇第七変奏
《中世の蔵書家たち》
中世初期 カロリングルネサンス 中世盛期 中世末期

◇第八変奏
《イスラムの蔵書家たち》
前史ペルシア バグダッド カイロ コルドバ 十字軍以降
 
◇第九変奏 《現代日本の蔵書家たち》
本棚はいくつありますか プロローグ 一万クラスのひとたち 二万クラスのひとたち 三万クラスのひとたち 四万クラスのひとたち 五万クラスのひとたち 六万クラスのひとたち 七万クラスのひとたち 八万クラスのひとたち 九万クラスのひとたち 十万越えのひとたち 十五万越えのひとたち 二十万越えのひとたち エピローグ TBC

◇第十変奏 《現代欧米の蔵書家たち》
プロローグ 一万クラス 二万クラス 三万・四万・五万クラス 七万クラス 十万・十五万クラス 三十万クラス エピローグ1 

◇第十一変奏
《ロシアの蔵書家たち》
16世紀 17世紀 18世紀①   19世紀① ② ③ 20世紀① ② ③

 

 

Δ幕間狂言 分野別 蔵書家
Δ幕間狂言 蔵書目録(製作中)
 
◇終曲   漫画の蔵書家たち 1 
◇主題回帰 反町茂雄によるテーマ
 

§ アンコール用ピースⅠ 美術コレクターたち [絵画篇 日本]
§ アンコール用ピースⅡ 美術コレクターたち [骨董篇 日本]

§ アンコール用ピースⅢ 美術コレクターたち [絵画篇 欧米]
§ アンコール用ピースⅣ 美術コレクターたち [骨董篇 欧米]
 
§ アンコール用ピースⅤ レコードコレクターたち
§ アンコール用ピースⅥ フィルムコレクターたち
 
Θ カーテンコール 
閲覧者様のご要望を 企画① 企画② 企画③ 企画④


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